オンライン個別指導・算数講師が語る!中学受験の合否を分けた要因は何だったのか③
2023年3月3日
中学受験、算数・理科オンライン個別指導のKO-HEIです。
「合否を分けた要因は何だったのか!」指導者の立場から3つの要因を詳しく伝えて行きます。
3回目の投稿では「合否を分けた要因③~志望校の選択ミスは許されない~」をテーマとして解説します。
志望校の選択では
・校風や教育内容
・進学実績
・家からの通い易さ
などが重要ですが、ここではこれらの要因を納得した上で選び抜かれた志望校であることを前提に解説します。
また、誤解の無い様にこれから述べる話はあくまでも6年秋以降の“志望校最終決定段階”で、過去問対策をスタートする上での内容であることをお伝えしておきます。
言い換えれば、それまでは偏差値の高い学校を目標にし、行きたい学校を志望校にしてモチベーションを上げて頑張って下さい。
≪志望校は3つの縦の段階で選ぶ≫
6年生の夏期休暇後のテスト(試験範囲の無いテスト)の自己偏差値を基準にしてこの基準圏の学校、それより偏差値プラス5の学校と偏差値マイナス5の学校の3つの段階から少なくとも各1校を選択しましょう。
つまり、偏差値マイナス5の学校が「安全圏」の学校であり、言わば「押えの学校」の位置づけです。
逆に、偏差値プラス5の学校は「チャレンジ圏」の学校です。
「押えの学校」「基準校」「チャレンジ校」と3段階の縦に分けて志望校を選ぶことが大切です。
中には「基準校」と位置される偏差値圏の学校のみ選択して、受験1日目~5日目まで同偏差値圏の学校ばかりを受験される生徒をよく見かけますが、これは失敗する率がとても高くなります。
「〇〇中学校の偏差値は50だから、自分の子供(自己偏差値51)レベルだし3回受験できるから大丈夫。3回も同じ試験場で受験すれば、合格するでしょう」
「〇〇中学校も〇〇中学校も自分の子供の偏差値程度だから、合格できるだろう」
といった考えで受験に挑むと大半が失敗します。
理由は
大手進学塾が提示する中学校の「予想偏差値一覧」は、あくまでもその進学塾のテスト(日曜テスト、月例テスト)を基準にした偏差値だからです。
つまり、試験内容によっては偏差値5程度の狂いはいくらでもあり得ることであり「予想偏差値一覧」を過信して受験をすると“こんなハズではなかった”になりかねません。
「予想偏差値一覧」から「安全校」「基準校」「チャレンジ校」の3段階の縦に分けて選ぶことの重要性をまずは理解しておきましょう。
≪2月1日か2日で必ず合格を勝ち取れる学校選びをする≫
志望校を選択する上でもう1点大切なことをお伝えします。
それは
『必ず1月校(関東圏の場合)で合格を勝ち取っておくこと』
『1月校を受験しない場合は、2月1日か2日で1校必ず合格を取る』
ように学校選びをすることです。(“〇〇中学校に合格しないなら公立中学校に入学する“方はこのお話は該当しません)
1月校は殆どが埼玉県、千葉県であり比較的合格を取りやすい傾向にあります。(志願者数が多いので競争倍率は高いですが、実際に入学する生徒が少ないので多くの合格者を出し、実際の倍率は然程高くありません)
しかも、何度も受験が出来るので合格を勝ち取っておきましょう。
そうすることで、生徒はたとえ行く気がない学校でも「合格を勝ち取った」安心感と自信に繋がり、2月校を比較的リラックスして受験できるからです。
1月校を受験しない生徒、または1月校で合格を取れなかった生徒は“必ず2月1日か2日に合格を勝ち取れる”学校選びをしましょう。
その為には1日か2日何方かは「安全圏」の学校を受験して下さい。
一番やってはいけないことは
1日、2日にチャレンジ校を受験(皆がチャレンジしたい中学は比較的入試日が1,2日に偏る傾向にあり、どうしても気持ちがそちらに目移りしますが・・・・・)し、『ダメだったら3日以降に安全圏の学校を受ければ良い。それからでも遅くないし・・・・』という学校選びをすると大半が“こんなハズではなかった”となります。
その理由は
皆が「安全圏」と思う学校の2月3日以降の受験は「1日、2日に合格を取れず、何とか合格したい!」生徒の合格席の取り合い合戦になるからです。
「予想偏差値一覧」の偏差値以上の学力がある生徒の争奪戦になりますので、とても「安全圏」として楽に合格を勝ち取れる状況ではなくなります。
3日、4日、5日・・・・・少ない合格席に多くの受験生が集まります。
月日が経過すればするほど、その数少ない席を目指して受験に挑む子供のメンタルも悲惨な状況になります。
結果、挫折感だけが残り「受験」へのトラウマを抱えて終了!の羽目になりかねません。
「合格しても入学するか否かは別として、“合格!”した学校を1つでも作る」ことです。
何故なら、
「合格しなかったから、私立中学に行けなかった」と「合格したけど、私立中学に行かなかった」では、子供のその後の自信に大きな違いが生じるからです。
≪午後受験校を押えの学校にしない≫
最後にもう一つ、志望校の選択で注意すべき点は「午後受験を甘く見てはいけない」ことです。
志望校はほぼ2月1日~3日に集中します。
どうしても親御さんに欲が出て、2月1日~3日の志望校受験は譲れず「午後受験の学校を押えにする」傾向にあります。
「〇〇中学校(自己偏差値より低い安全圏の学校)の午後受験を押えにすれば大丈夫!」と考えがちですが、実はこれも失敗する率が高いのです。
子供の立場になると、朝早くからかなりの緊張感を抱えて算国理社の4科目の試験に挑みます。
午前受験の集中力は大人が想像する以上に疲労感を感じ、午後に同じモチベーションで受験に挑むのは並大抵なことではありません。
模試の自己偏差値より5低い〇〇中学校だから、この学校の午後受験が「押えになる」という安易な考えは控えましょう。
つまり、午後受験は子供の粘り強さ、体力なども大きく影響しますので単に「予想偏差値一覧」だけで判断しても一筋縄では行かないのが現状です。
個人的には“一日1校受験”をお薦めします。
・子供の集中力がそこまで持続できない
・「午後もある」と思うと午前の中学校の試験を安易に考える
・「午前の中学校、合格したかな?(当日合格発表の学校なら尚更)」と気になり午後の試験に集中出来ない
と言った理由からです。
「数撃ち当たる」感覚で多くの中学校を受験する入試は、お薦めできません。
先述の通り
縦の3段階で志望校を選び最低3校は受験しましょう。
不安なら「安全校」を1校増やしたり、安定を狙って「基準校」を1校増やしたり、少し攻めるなら「チャレンジ校」を1校増やすなど、子供の性格に合わせて大体5校程度を受験することをお薦めします。
また、入試日が迫ってくると生徒だけでなく親御さんの不安も募ってきます。
中には1月になってから受験校を変更したり、過去問を全く解いていない学校を志願したり、更にはこの時期から受験校を探される親御さんも少なくありません。
少し乱暴な言い方ですが、1月になってこのような状況では結果が見えていますし、子供は親御さんの気持ちに振り回され、気付いたら“親の志望校”を受験して終わった!と言う生徒も少なからず存在するのが現状です。
何処か、一生懸命通塾し頑張ってきた子供にはモヤモヤ感だけが残ります。
最後の最後は、子供が今迄頑張って来た姿を信じて、あくまでも本人が志望した学校の受験に挑みましょう。
中学受験に挑戦することは素晴らしいことであり、結果がどうであれ4年生から塾通いをして頑張って来たことは褒め称えることです。
そのためにも、是非
『志望校の選択ミスで合格出来なかった』ことだけは避けて欲しいと切に願います。
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「合否を分けた要因は何だったのか!」指導者の立場から3つの要因を詳しく伝えて行きます。
3回目の投稿では「合否を分けた要因③~志望校の選択ミスは許されない~」をテーマとして解説します。
志望校の選択では
・校風や教育内容
・進学実績
・家からの通い易さ
などが重要ですが、ここではこれらの要因を納得した上で選び抜かれた志望校であることを前提に解説します。
また、誤解の無い様にこれから述べる話はあくまでも6年秋以降の“志望校最終決定段階”で、過去問対策をスタートする上での内容であることをお伝えしておきます。
言い換えれば、それまでは偏差値の高い学校を目標にし、行きたい学校を志望校にしてモチベーションを上げて頑張って下さい。
≪志望校は3つの縦の段階で選ぶ≫
6年生の夏期休暇後のテスト(試験範囲の無いテスト)の自己偏差値を基準にしてこの基準圏の学校、それより偏差値プラス5の学校と偏差値マイナス5の学校の3つの段階から少なくとも各1校を選択しましょう。
つまり、偏差値マイナス5の学校が「安全圏」の学校であり、言わば「押えの学校」の位置づけです。
逆に、偏差値プラス5の学校は「チャレンジ圏」の学校です。
「押えの学校」「基準校」「チャレンジ校」と3段階の縦に分けて志望校を選ぶことが大切です。
中には「基準校」と位置される偏差値圏の学校のみ選択して、受験1日目~5日目まで同偏差値圏の学校ばかりを受験される生徒をよく見かけますが、これは失敗する率がとても高くなります。
「〇〇中学校の偏差値は50だから、自分の子供(自己偏差値51)レベルだし3回受験できるから大丈夫。3回も同じ試験場で受験すれば、合格するでしょう」
「〇〇中学校も〇〇中学校も自分の子供の偏差値程度だから、合格できるだろう」
といった考えで受験に挑むと大半が失敗します。
理由は
大手進学塾が提示する中学校の「予想偏差値一覧」は、あくまでもその進学塾のテスト(日曜テスト、月例テスト)を基準にした偏差値だからです。
つまり、試験内容によっては偏差値5程度の狂いはいくらでもあり得ることであり「予想偏差値一覧」を過信して受験をすると“こんなハズではなかった”になりかねません。
「予想偏差値一覧」から「安全校」「基準校」「チャレンジ校」の3段階の縦に分けて選ぶことの重要性をまずは理解しておきましょう。
≪2月1日か2日で必ず合格を勝ち取れる学校選びをする≫
志望校を選択する上でもう1点大切なことをお伝えします。
それは
『必ず1月校(関東圏の場合)で合格を勝ち取っておくこと』
『1月校を受験しない場合は、2月1日か2日で1校必ず合格を取る』
ように学校選びをすることです。(“〇〇中学校に合格しないなら公立中学校に入学する“方はこのお話は該当しません)
1月校は殆どが埼玉県、千葉県であり比較的合格を取りやすい傾向にあります。(志願者数が多いので競争倍率は高いですが、実際に入学する生徒が少ないので多くの合格者を出し、実際の倍率は然程高くありません)
しかも、何度も受験が出来るので合格を勝ち取っておきましょう。
そうすることで、生徒はたとえ行く気がない学校でも「合格を勝ち取った」安心感と自信に繋がり、2月校を比較的リラックスして受験できるからです。
1月校を受験しない生徒、または1月校で合格を取れなかった生徒は“必ず2月1日か2日に合格を勝ち取れる”学校選びをしましょう。
その為には1日か2日何方かは「安全圏」の学校を受験して下さい。
一番やってはいけないことは
1日、2日にチャレンジ校を受験(皆がチャレンジしたい中学は比較的入試日が1,2日に偏る傾向にあり、どうしても気持ちがそちらに目移りしますが・・・・・)し、『ダメだったら3日以降に安全圏の学校を受ければ良い。それからでも遅くないし・・・・』という学校選びをすると大半が“こんなハズではなかった”となります。
その理由は
皆が「安全圏」と思う学校の2月3日以降の受験は「1日、2日に合格を取れず、何とか合格したい!」生徒の合格席の取り合い合戦になるからです。
「予想偏差値一覧」の偏差値以上の学力がある生徒の争奪戦になりますので、とても「安全圏」として楽に合格を勝ち取れる状況ではなくなります。
3日、4日、5日・・・・・少ない合格席に多くの受験生が集まります。
月日が経過すればするほど、その数少ない席を目指して受験に挑む子供のメンタルも悲惨な状況になります。
結果、挫折感だけが残り「受験」へのトラウマを抱えて終了!の羽目になりかねません。
「合格しても入学するか否かは別として、“合格!”した学校を1つでも作る」ことです。
何故なら、
「合格しなかったから、私立中学に行けなかった」と「合格したけど、私立中学に行かなかった」では、子供のその後の自信に大きな違いが生じるからです。
≪午後受験校を押えの学校にしない≫
最後にもう一つ、志望校の選択で注意すべき点は「午後受験を甘く見てはいけない」ことです。
志望校はほぼ2月1日~3日に集中します。
どうしても親御さんに欲が出て、2月1日~3日の志望校受験は譲れず「午後受験の学校を押えにする」傾向にあります。
「〇〇中学校(自己偏差値より低い安全圏の学校)の午後受験を押えにすれば大丈夫!」と考えがちですが、実はこれも失敗する率が高いのです。
子供の立場になると、朝早くからかなりの緊張感を抱えて算国理社の4科目の試験に挑みます。
午前受験の集中力は大人が想像する以上に疲労感を感じ、午後に同じモチベーションで受験に挑むのは並大抵なことではありません。
模試の自己偏差値より5低い〇〇中学校だから、この学校の午後受験が「押えになる」という安易な考えは控えましょう。
つまり、午後受験は子供の粘り強さ、体力なども大きく影響しますので単に「予想偏差値一覧」だけで判断しても一筋縄では行かないのが現状です。
個人的には“一日1校受験”をお薦めします。
・子供の集中力がそこまで持続できない
・「午後もある」と思うと午前の中学校の試験を安易に考える
・「午前の中学校、合格したかな?(当日合格発表の学校なら尚更)」と気になり午後の試験に集中出来ない
と言った理由からです。
「数撃ち当たる」感覚で多くの中学校を受験する入試は、お薦めできません。
先述の通り
縦の3段階で志望校を選び最低3校は受験しましょう。
不安なら「安全校」を1校増やしたり、安定を狙って「基準校」を1校増やしたり、少し攻めるなら「チャレンジ校」を1校増やすなど、子供の性格に合わせて大体5校程度を受験することをお薦めします。
また、入試日が迫ってくると生徒だけでなく親御さんの不安も募ってきます。
中には1月になってから受験校を変更したり、過去問を全く解いていない学校を志願したり、更にはこの時期から受験校を探される親御さんも少なくありません。
少し乱暴な言い方ですが、1月になってこのような状況では結果が見えていますし、子供は親御さんの気持ちに振り回され、気付いたら“親の志望校”を受験して終わった!と言う生徒も少なからず存在するのが現状です。
何処か、一生懸命通塾し頑張ってきた子供にはモヤモヤ感だけが残ります。
最後の最後は、子供が今迄頑張って来た姿を信じて、あくまでも本人が志望した学校の受験に挑みましょう。
中学受験に挑戦することは素晴らしいことであり、結果がどうであれ4年生から塾通いをして頑張って来たことは褒め称えることです。
そのためにも、是非
『志望校の選択ミスで合格出来なかった』ことだけは避けて欲しいと切に願います。