厳しくなる今後の大学入試にどう立ち向かうか!
2023年3月12日
オンライン塾 大学受験数学、物理専門講師のKO-HEIです。
間もなく国立大学後期の入学試験も終え2023年の入学試験は幕を下ろします。
『厳しくなる今後の大学入試』
ここでは大学入試に特化して指導者の立場からアドバイスしたいと思います。
元々は東京23区の定員抑制から始まった私立大学の一般選抜枠の縮小もその後、少子化による生徒減少対策として「推薦入学」の増加に伴い、最早「一般選抜入試」で合格するのは大変な時代となりつつあります。
現実私立大学では、年内に約6割が推薦入学で生徒を確保していると言われています。「早慶上智も半数近くは推薦入学、年明け一般選抜枠は減少の一途」https://jbpress.ismedia.jp より
不人気な大学なら経営上致し方がないとも思いますが、早慶を始め人気難関大学ですらこの状況であるらしい。
だとしたら、「一般選抜入試で難関大学に入学することが如何に厳しいか」理解できます。
それでも「一般選抜試験」に挑むなら相当な覚悟と早くからの対策が求められます。
更に2021年から始まった「共通テスト」がより一層「合格の壁」を高くしました。
「共通テスト」はかなり論理的思考力を試されるだけでなく、日常生活の中でのあらゆる分野への興味・関心度、客観的思考力から観察力、そして時代の変遷まで問われる問題が出題され最早、学校の授業、予備校・塾の教材を学んでいれば点数が獲得できる段階ではありません。
以前の「センター試験」では「出題者の意図が見える」「大体、解答が読める」など勘の鋭い生徒、マークシートに慣れている生徒なら何とかテクニックである程度の点数を獲得することも可能でしたが、共通テストはそんな甘いものでは全く無くなりました。
このような状況で「一般選抜試験」で大学受験を挑むならどのような勉強が大切になるのか?
結論から言えば
『数学を“根底”から理解し、“パノラマ的”に思考を広げる勉強』が求められます。
基礎から理解するとは、“基盤となるあらゆる公式を駆使し問題を解く”学習を意味するのに対して“根底”から理解するとは、その基盤となる公式すら自分で生み出す学習です。
つまり「公式の意味すること」をしっかり理解し、たとえ公式を忘れても自分で作成できるほどの理解力を深める勉強が必要なのです。
少し逸れますが、中学受験経験者はこの“根底”から理解する学習に長けている生徒が多いです。
何故なら、方程式を学んでいない子供達が面積図や線分図だけを使って解いたり、数列らしき問題を規則性だけで考えたりなど、全く公式を使わず解く訓練をして来たからです。
中学受験教材の応用問題には、高校数ⅡBで学ぶ階差数列すら数字を並べるだけで解かせる問題も存在します。
この子供達が高校で階差数列のΣを学ぶとき、小学時代に数列の意味を図式で学んでいますから高校授業で敢えてΣの公式を記憶しなくても「公式の意味」が分かるのです。
中学受験も賛否両論ありますが、少なくとも“根底”から理解するとはどういうことか?は自然に身に着けてきたと言えるでしょう。
残念ながら日本の小中学校では中学受験レベルの勉強法とはかけ離れており、教科書の公式の意味どころか公式を記憶させて駆使する練習が数学の学習法になっています。
小学・中学の9年間、こう言った学習を身に着け高校から“根底”を理解する勉強と言われても到底理解できず熟せないのは当然の結果と言えます。
しかし、「難関大学の一般選抜試験」と言った狭き門に合格するには、また共通テストをスルーして国立、私立(共通テスト併用)難関大学に合格するには、今後この“根底”から理解する学習法は必須条件となるでしょう。
では「この“根底”から理解する」にはどのような勉強法が必要なのか?
それは後述する「パノラマ的思考を広げる」とリンクしますが、各単元に記されている公式を単に覚えるのではなく、まずは公式がどのように導かれたかを丁寧に理解することです。
これをすることで、数学に対する思考力はかなりアップするはずです。
次に「パノラマ的思考を広げる」について解説しましょう。
大半の高校生が「この問題はこのAパターンの解法」「この問題はBパターンの解法」と言った様に解法パターンのテクニックを身に着ける勉強法が習慣化しています。
しかも、各々の解法パターンを単独で学習しているため、様々な解法を連携して解くと言ったことが出来ません。
どういうことかと言いますと、数列は数列の解法、微分は微分の解法、積分は積分の解法・・・と単独でその単元を理解する勉強法になっているのです。
熱心な生徒ほどその単元を集中して学習しますから、学習すればするほどその単元に固執し何処か「記憶で数学を解く」ところまで辿り着きます。
「数学を記憶する」と、考える時間を要せず一見早く解け「出来た感」に満たされます。
こうして「考える数学」が「記憶する数学」に移行するパターンが多いです。
定期試験程度ならこれで対応可能ですが、入学試験では様々な分野が絡められて出題されますので全く歯が立ちません。
学校の試験ではある程度点数がとれるが、模試になると全く取れない生徒は大半がこの現象と言えるでしょう。
そもそも数学は記憶する科目ではありません。
数学(物理に関しても言えますが)は、数式が意味する現象をイメージしたり、グラフや図形が表す現象を論理的に捉えたりなど「考える」科目なのです。
1つの図形を、1つの公式の意味を、1日掛けて「何故そうなるのか?」「もっと面白い解き方があるのではないか」「こんな風に解いたら、どんな解答が得られるのか?」等あらゆる方向から切磋琢磨して「考える」学習が大切です。
また色々な方向から探り、導いていく経緯に数学の面白さがあると言えるでしょう。
このように一つの問題をあらゆる方向から眺めて、様々な単元で学んだ解法を連携させ試行してみる「パノラマ的思考」を身に着ける勉強法こそ、今後狭き門である「難関大学一般選抜試験」を突破出来る勉強法です。
またこの「パノラマ的思考」こそ、本来の数学の楽しさであり「真の学び」であると感じます。
一方、「推薦入学」は緩和され多くの生徒が高校の成績を上げて推薦枠を狙える時代となりました。
しかし、その推薦枠も高校により様々であり、自分の志望大学の推薦枠を狙うなら「どこの高校に入学するか」と高校受験時から考えていなければなりません。
高校に入学後、自分の志望する大学の推薦枠が自校には無かった!といことが無いように、高校入学する前から大学を見据えた高校選びが必要になります。
つまり、もう中学時代から大学進学まで考えると言った「高校受験+大学進学」のセットで高校選びをする必要性が出てきました。
高校での勉強を頑張り「一般選抜試験」に挑むか?
「推薦入学」を狙って自分の志望する大学の推薦枠がある高校に進学するか?
中学時代から2~3年先を見据えた受験、勉強法が問われる時代です。
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間もなく国立大学後期の入学試験も終え2023年の入学試験は幕を下ろします。
『厳しくなる今後の大学入試』
ここでは大学入試に特化して指導者の立場からアドバイスしたいと思います。
元々は東京23区の定員抑制から始まった私立大学の一般選抜枠の縮小もその後、少子化による生徒減少対策として「推薦入学」の増加に伴い、最早「一般選抜入試」で合格するのは大変な時代となりつつあります。
現実私立大学では、年内に約6割が推薦入学で生徒を確保していると言われています。「早慶上智も半数近くは推薦入学、年明け一般選抜枠は減少の一途」https://jbpress.ismedia.jp より
不人気な大学なら経営上致し方がないとも思いますが、早慶を始め人気難関大学ですらこの状況であるらしい。
だとしたら、「一般選抜入試で難関大学に入学することが如何に厳しいか」理解できます。
それでも「一般選抜試験」に挑むなら相当な覚悟と早くからの対策が求められます。
更に2021年から始まった「共通テスト」がより一層「合格の壁」を高くしました。
「共通テスト」はかなり論理的思考力を試されるだけでなく、日常生活の中でのあらゆる分野への興味・関心度、客観的思考力から観察力、そして時代の変遷まで問われる問題が出題され最早、学校の授業、予備校・塾の教材を学んでいれば点数が獲得できる段階ではありません。
以前の「センター試験」では「出題者の意図が見える」「大体、解答が読める」など勘の鋭い生徒、マークシートに慣れている生徒なら何とかテクニックである程度の点数を獲得することも可能でしたが、共通テストはそんな甘いものでは全く無くなりました。
このような状況で「一般選抜試験」で大学受験を挑むならどのような勉強が大切になるのか?
結論から言えば
『数学を“根底”から理解し、“パノラマ的”に思考を広げる勉強』が求められます。
基礎から理解するとは、“基盤となるあらゆる公式を駆使し問題を解く”学習を意味するのに対して“根底”から理解するとは、その基盤となる公式すら自分で生み出す学習です。
つまり「公式の意味すること」をしっかり理解し、たとえ公式を忘れても自分で作成できるほどの理解力を深める勉強が必要なのです。
少し逸れますが、中学受験経験者はこの“根底”から理解する学習に長けている生徒が多いです。
何故なら、方程式を学んでいない子供達が面積図や線分図だけを使って解いたり、数列らしき問題を規則性だけで考えたりなど、全く公式を使わず解く訓練をして来たからです。
中学受験教材の応用問題には、高校数ⅡBで学ぶ階差数列すら数字を並べるだけで解かせる問題も存在します。
この子供達が高校で階差数列のΣを学ぶとき、小学時代に数列の意味を図式で学んでいますから高校授業で敢えてΣの公式を記憶しなくても「公式の意味」が分かるのです。
中学受験も賛否両論ありますが、少なくとも“根底”から理解するとはどういうことか?は自然に身に着けてきたと言えるでしょう。
残念ながら日本の小中学校では中学受験レベルの勉強法とはかけ離れており、教科書の公式の意味どころか公式を記憶させて駆使する練習が数学の学習法になっています。
小学・中学の9年間、こう言った学習を身に着け高校から“根底”を理解する勉強と言われても到底理解できず熟せないのは当然の結果と言えます。
しかし、「難関大学の一般選抜試験」と言った狭き門に合格するには、また共通テストをスルーして国立、私立(共通テスト併用)難関大学に合格するには、今後この“根底”から理解する学習法は必須条件となるでしょう。
では「この“根底”から理解する」にはどのような勉強法が必要なのか?
それは後述する「パノラマ的思考を広げる」とリンクしますが、各単元に記されている公式を単に覚えるのではなく、まずは公式がどのように導かれたかを丁寧に理解することです。
これをすることで、数学に対する思考力はかなりアップするはずです。
次に「パノラマ的思考を広げる」について解説しましょう。
大半の高校生が「この問題はこのAパターンの解法」「この問題はBパターンの解法」と言った様に解法パターンのテクニックを身に着ける勉強法が習慣化しています。
しかも、各々の解法パターンを単独で学習しているため、様々な解法を連携して解くと言ったことが出来ません。
どういうことかと言いますと、数列は数列の解法、微分は微分の解法、積分は積分の解法・・・と単独でその単元を理解する勉強法になっているのです。
熱心な生徒ほどその単元を集中して学習しますから、学習すればするほどその単元に固執し何処か「記憶で数学を解く」ところまで辿り着きます。
「数学を記憶する」と、考える時間を要せず一見早く解け「出来た感」に満たされます。
こうして「考える数学」が「記憶する数学」に移行するパターンが多いです。
定期試験程度ならこれで対応可能ですが、入学試験では様々な分野が絡められて出題されますので全く歯が立ちません。
学校の試験ではある程度点数がとれるが、模試になると全く取れない生徒は大半がこの現象と言えるでしょう。
そもそも数学は記憶する科目ではありません。
数学(物理に関しても言えますが)は、数式が意味する現象をイメージしたり、グラフや図形が表す現象を論理的に捉えたりなど「考える」科目なのです。
1つの図形を、1つの公式の意味を、1日掛けて「何故そうなるのか?」「もっと面白い解き方があるのではないか」「こんな風に解いたら、どんな解答が得られるのか?」等あらゆる方向から切磋琢磨して「考える」学習が大切です。
また色々な方向から探り、導いていく経緯に数学の面白さがあると言えるでしょう。
このように一つの問題をあらゆる方向から眺めて、様々な単元で学んだ解法を連携させ試行してみる「パノラマ的思考」を身に着ける勉強法こそ、今後狭き門である「難関大学一般選抜試験」を突破出来る勉強法です。
またこの「パノラマ的思考」こそ、本来の数学の楽しさであり「真の学び」であると感じます。
一方、「推薦入学」は緩和され多くの生徒が高校の成績を上げて推薦枠を狙える時代となりました。
しかし、その推薦枠も高校により様々であり、自分の志望大学の推薦枠を狙うなら「どこの高校に入学するか」と高校受験時から考えていなければなりません。
高校に入学後、自分の志望する大学の推薦枠が自校には無かった!といことが無いように、高校入学する前から大学を見据えた高校選びが必要になります。
つまり、もう中学時代から大学進学まで考えると言った「高校受験+大学進学」のセットで高校選びをする必要性が出てきました。
高校での勉強を頑張り「一般選抜試験」に挑むか?
「推薦入学」を狙って自分の志望する大学の推薦枠がある高校に進学するか?
中学時代から2~3年先を見据えた受験、勉強法が問われる時代です。