間違えるな!中学受験・秋からするべきこと
2023年8月22日
『間違えるな!中学受験・秋からするべきこと』
(注)こちらの投稿は
・中学受験生の中でも小学6年生の受験生対象
・私は算数・理科専門講師ですので算数、理科に特化した内容
でありますことをご了承下さい。(小学4~5年生対象の解説はまた改めてお伝えしたいと思います。)
中学受験生、殆どの小学生が夏休み中「塾の夏期講習漬け」で過ごしたことだと思います。
予定通り満足した学習ができた人、思ったよりも出来なかった人などそれぞれでしょう。
また、夏休み明けの公開テストはいかがだったでしょうか?
・夏期講習の成果が顕著に現れて成績アップした生徒
・手応えを感じて自信に繋がった生徒
一方
・思ったよりも成績に結果が出なかった生徒
・頑張って夏期講習に通ったにも関わらず“期待はずれ”に落胆の生徒
・夏休み前と全く変化が無く、これからの受験勉強に少し自信を失った生徒
などそれぞれだと思います。
どうであれ結論から申しますと、ほぼ夏期講習の成果は「期待していた程“結果が顕著に現れていない”生徒が多い」ということです。
理由は
進学塾の夏期講習の内容は殆どのカリキュラムが
『全ての単元を総まとめする』授業だからです。
夏期講習前に学習した6年生1学期までの単元(カリキュラム)が全て“ほぼ完成”している生徒には夏期講習の“総まとめ”授業は自分の完成度の再確認が出来、充実した学習になりました。
しかし、そうではなく6年生1学期までの(単元の)完成度が低い生徒にとっては、理解が定着していないにも関わらず、理解しているものとして塾の講師から“総まとめ”の指導を受けても「曖昧な授業」「何となく参加した」結果で終了したことでしょう。
残念ながら、6年生の夏期講習までにほぼ(カリキュラムが)完成し、塾講師の“総まとめ”の授業を完璧に習得出来る生徒は少ないのです。
・何となく「こんなこと以前学習したなぁ」
・「前もこの単元は分からなくてテスト悪かった」
・「この単元苦手~」
このような生徒から中には
・「全く分からない」
・「こんなこと以前習ったっけ?」
と初めて学ぶ感の生徒もいます。
このような状況で夏期講習の“総まとめ”的な授業に参加していても理解は深まらず結果、夏期講習後の公開テストで成果が出ないのは当然と言えば当然の結果と言えます。
つまり、夏休み後の成果に期待を膨らませて高額な費用を支払って長い夏休みを全て費やした夏期講習は、上辺だけの学習で理解が深まらないで終わった傾向にある生徒が多いのです。
この長い夏休みを如何に効率良く学習し、夏期休暇後の公開テストで成果を上げるか!には
①各単元の完成度を分析
夏休み前迄のテスト結果から各単元の完成度を分析する。
例えば
・割合の単元は、ほぼテストで正解しているから理解度は完璧
・図形の分野は、テストでの正解率が7割程度だからまだ不十分
・速さの単元は、テストでいつも点数を落としている
など
何処で得点を落としているのか?
何の単元が苦手なのか?
を夏休み前にしっかり分析をしておく。
②苦手単元を徹底的に指導
・何処で躓き、何処から分からなくなったのか?詳細な分析
・線分図、図案を書いて解く解法の定着
・類似問題で繰り返し演習
・理解定着後、発展問題で応用力をつける
③計算、一行問題などの基礎トレーニング演習
・一行問題、基礎問題の演習で、解法スピードを上げる
などの学習を夏休み休暇中にしておくべきでした。
しかし、これらの事項は生徒一人一人が千差万別であり塾側ではとても対処出来ないのが現状です。
なので“総まとめ”として広く浅くの授業を行い全ての生徒に配慮した夏期講習が開催されました。(が、結局のところ先述の通り、理解度は深まらず上辺だけの学習で終了した感は拭えません)
このような経緯が原因で、夏休み後の公開テストで「期待はずれ」の結果になっている生徒が多いと言えます。
更に、この「期待はずれ」の成績が生徒や親御さんを2学期以降悩ませます。
いよいよ秋以降は“志望校対策”などのフレーズが塾側から聞こえ始めます。
① 志望校を目指すには、“塾の志望校対策”を受講するのが不可欠。
② その為には自分の志望校対策をしてもらえる〇〇コース(クラス)に席を確保しなければいけない。
③ その為には〇〇コース(クラス)を確保出来るだけの成績を塾の公開テストで獲得しなければならない。
塾によっては9月~11月の公開テスト(〇〇〇育成テスト、〇〇〇実践テストなど)でクラス編成がありますので親子共々この公開テストに神経質になり、必死になって公開テストに向けて勉強をする生徒が秋以降増えます。
が、実はこれが入試に大失敗する原因になりかねないということです。
結論から言えば
『秋以降、塾の〇〇コース(クラス)はどうでも良い』
ということです。
夏休み迄は、上位コース(クラス)を目指して学習することはモチベーションアップに繋がり、目標にもなり推奨します。
しかし秋以降は、〇〇コース(クラス)云々よりも
『如何に志望校に合格をするか』にベクトルを大きく向けることが大切なのです。
でも『塾の〇〇コース(クラス)に席を置かないと志望校対策をしてもらえないから・・・・』
と、コース(クラス)編成の重要性を唱えられる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、率直に言えば貴方の志望校対策を塾が完璧にすることは皆無に等しいと言うことです。(難関コース、貴方の通っている塾が看板にしている中学校を志望するなら多少は期待出来ますが)
塾の志望校対策は、同程度の偏差値の中学校の過去問を“部分的”に解いていく授業になります。
詳しく言えば、偏差値50~55のコース(クラス)に在席する生徒は、貴方の志望校の過去問を演習すると言うよりも、偏差値50~55の生徒が目指す様々な中学校の過去問を“部分的”に指導をしていく授業であると言うことです。
決して貴方の志望校の過去問“のみ”徹底的に指導をしてくれることはありません。
『志望校と同レベルの中学校の過去問演習を塾が指導をしてくれるなら十分!』
と判断される親御さんもいらっしゃるでしょう。
しかしその考えは甘く、これまでこの塾の対策で合格を逃す羽目になった生徒も少なくありません。
理由は
① 同レベルの中学校とは言っても各々の中学校で入試の出題傾向が全く違うからです。
詳しく言えば、例えば貴方の志望校A中学校では問題数は少ないが、試験内容の難易度が高く、時間をかけて思考力が問われる問題が出題される傾向が高い。
一方同レベルのB中学校では問題数は多いが、試験内容の難易度は平均的であり、解くスピードと正確性が合否を決める問題が主に出題される。
など、同レベルの中学校でも全く各々出題傾向に大きな差異があるということです。
A中学校を志望する生徒がB中学校の過去問演習をしていても、何も自分の志望校対策にも、合格を勝ち取る対策にもならないのです。
A中学校の対策には様々な難問を思考する忍耐力が必要ですし、B中学校の対策にはスピード感と正確性が必要です。
② 先述の通り、塾の志望校対策とは言っても、貴方の志望校の過去問を“全て”解説されることはほぼ無いからです。
塾の過去問対策の授業は“部分的”にしか貴方の志望校の過去問を演習、解説をしてもらえません。(難関中学校や塾の看板とする中学校は除く)
理由は〇〇コース(クラス)と言っても30名程在席する塾生各々志望校は千差万別であり、一人一人に合わせて対処することが不可能だからです。
本来過去問演習とは
① 試験時間を厳守して本番の気持ちで解けるところまで全て解いてみる
② 解けなかった問題、間違った問題を再度自分でやり直してみる
③ ②で分からなかった問題を塾講師に指導してもらい徹底的に理解する
④ この①~③の手順で志望校の過去問10年間分を解く
⑤ ①~④を3回繰り返す(理想は1回目:10月、2回目:12月、3回目:入試直前)
ことを意味します。
そして、過去問対策とは
・時間厳守で解くことで、志望校の試験の時間配分を自分で習慣付ける。
つまり、大問1には5分、大問2には10分など自分である程度目安をつける。
・過去問10年間分を解くことで、志望校の試験内容の傾向が分かる。
つまり、10年間分の過去問を吟味すると大まかに志望校の出題傾向が見えて来ますので、その単元を徹底的に演習する。
・過去問を3回繰り返すことで、志望校の試験内容や傾向、解法の特徴などが頭ではなく身体に染み付き、試験本番に「こんなはずではなかった」と言った失敗が避けられる。
ことを意味します。
しかし残念ながら、塾の志望校対策はせいぜい貴方の志望校の過去問1~2年分の1~2大問を演習し解説してもらえる程度で、上記のような演習、対策を熟すことは難しいのが現状です。
つまり、志望校に合格する為には
『塾の〇〇コース(クラス)に在席する』
『塾の〇〇コース(クラス)にさえ在席出来れば合格を勝ち取れる』
と言う概念は全く通用しません。
塾の〇〇コース(クラス)に在席すれば貴方の志望校で合格点が加算されるなら、大いに公開テストに力を入れて欲しいのですが、貴方の塾の成績など全く志望校の入試には関係ないのです。
更に危険なのは
塾によっては『〇〇〇判定テスト』と言った塾オリジナルの模試を実施します。
この模試は志望校の合格率を数値化し判定しますので生徒も親御さんもかなり神経質になり、模試の成績を上げる為に必死になって塾教材の勉強にばかり力を入れて学習している生徒です。
塾の模試はあくまでも“塾”の制作であり、貴方の志望校の試験は塾の制作では無いことを、しっかり念頭に入れて置きましょう。
塾のオリジナル模試は塾が企画した模試です。
志望校と出題傾向が違う問題を基準にして合格率を判定していても(目安にはなりますが・・)その判定の信憑性がどれだけあるか?は少し冷静に判断するようにしましょう。
つまり、過去問を解くと納得出来ると思いますが、過去問と塾の教材や模試では問題形式が違います。
出来る限り志望校の試験の問題形式に慣れることが、合格を勝ち取るには最重要です。
秋以降は志望校の過去問を手掛け徹底的に志望校対策に力を入れなければならないにも関わらず、いつまでも塾の教材や「〇〇〇判定テスト」に拘った学習を続け、過去問演習を軽視して年明けてから慌てて過去問に目を向けるようでは、とても合格を勝ち取ることは出来ません。
秋以降は公開テストから貴方の志望校の過去問演習、対策に大きくシフトして下さい。
塾の志望校対策とは言っても、貴方中心に塾は志望校対策をしてもらえません。
「塾の〇〇コース(クラス)に在席して、塾で志望校の過去問演習、対策をしてもらったら大丈夫だろう!」など過信するのはとても危険です。
先述の繰り返しになりますが、しっかり貴方の志望校対策は親御さんの協力のもと
① 志望校過去問10年間分を準備して、時間厳守の中解いていく。
② 解けなかった問題、間違った問題は解答を見ながら解き直しをする。
③ それでも分からなかった問題は塾講師に授業後質問する。
④ 過去問は1度ではなく少なくとも3回繰り返して(1回目は10月、2回目は12月、3回目は直前)解く
を塾に依存せず自分で進めていくことです。
秋以降、間違えてはいけないこと!
『塾の公開テストばかりに気を取られて、過去問演習、対策を疎かにしない!』
是非、参考にして下さい。
このページは自動的に翻訳されました。元の内容と異なる場合がありますので、ご注意ください。
(注)こちらの投稿は
・中学受験生の中でも小学6年生の受験生対象
・私は算数・理科専門講師ですので算数、理科に特化した内容
でありますことをご了承下さい。(小学4~5年生対象の解説はまた改めてお伝えしたいと思います。)
中学受験生、殆どの小学生が夏休み中「塾の夏期講習漬け」で過ごしたことだと思います。
予定通り満足した学習ができた人、思ったよりも出来なかった人などそれぞれでしょう。
また、夏休み明けの公開テストはいかがだったでしょうか?
・夏期講習の成果が顕著に現れて成績アップした生徒
・手応えを感じて自信に繋がった生徒
一方
・思ったよりも成績に結果が出なかった生徒
・頑張って夏期講習に通ったにも関わらず“期待はずれ”に落胆の生徒
・夏休み前と全く変化が無く、これからの受験勉強に少し自信を失った生徒
などそれぞれだと思います。
どうであれ結論から申しますと、ほぼ夏期講習の成果は「期待していた程“結果が顕著に現れていない”生徒が多い」ということです。
理由は
進学塾の夏期講習の内容は殆どのカリキュラムが
『全ての単元を総まとめする』授業だからです。
夏期講習前に学習した6年生1学期までの単元(カリキュラム)が全て“ほぼ完成”している生徒には夏期講習の“総まとめ”授業は自分の完成度の再確認が出来、充実した学習になりました。
しかし、そうではなく6年生1学期までの(単元の)完成度が低い生徒にとっては、理解が定着していないにも関わらず、理解しているものとして塾の講師から“総まとめ”の指導を受けても「曖昧な授業」「何となく参加した」結果で終了したことでしょう。
残念ながら、6年生の夏期講習までにほぼ(カリキュラムが)完成し、塾講師の“総まとめ”の授業を完璧に習得出来る生徒は少ないのです。
・何となく「こんなこと以前学習したなぁ」
・「前もこの単元は分からなくてテスト悪かった」
・「この単元苦手~」
このような生徒から中には
・「全く分からない」
・「こんなこと以前習ったっけ?」
と初めて学ぶ感の生徒もいます。
このような状況で夏期講習の“総まとめ”的な授業に参加していても理解は深まらず結果、夏期講習後の公開テストで成果が出ないのは当然と言えば当然の結果と言えます。
つまり、夏休み後の成果に期待を膨らませて高額な費用を支払って長い夏休みを全て費やした夏期講習は、上辺だけの学習で理解が深まらないで終わった傾向にある生徒が多いのです。
この長い夏休みを如何に効率良く学習し、夏期休暇後の公開テストで成果を上げるか!には
①各単元の完成度を分析
夏休み前迄のテスト結果から各単元の完成度を分析する。
例えば
・割合の単元は、ほぼテストで正解しているから理解度は完璧
・図形の分野は、テストでの正解率が7割程度だからまだ不十分
・速さの単元は、テストでいつも点数を落としている
など
何処で得点を落としているのか?
何の単元が苦手なのか?
を夏休み前にしっかり分析をしておく。
②苦手単元を徹底的に指導
・何処で躓き、何処から分からなくなったのか?詳細な分析
・線分図、図案を書いて解く解法の定着
・類似問題で繰り返し演習
・理解定着後、発展問題で応用力をつける
③計算、一行問題などの基礎トレーニング演習
・一行問題、基礎問題の演習で、解法スピードを上げる
などの学習を夏休み休暇中にしておくべきでした。
しかし、これらの事項は生徒一人一人が千差万別であり塾側ではとても対処出来ないのが現状です。
なので“総まとめ”として広く浅くの授業を行い全ての生徒に配慮した夏期講習が開催されました。(が、結局のところ先述の通り、理解度は深まらず上辺だけの学習で終了した感は拭えません)
このような経緯が原因で、夏休み後の公開テストで「期待はずれ」の結果になっている生徒が多いと言えます。
更に、この「期待はずれ」の成績が生徒や親御さんを2学期以降悩ませます。
いよいよ秋以降は“志望校対策”などのフレーズが塾側から聞こえ始めます。
① 志望校を目指すには、“塾の志望校対策”を受講するのが不可欠。
② その為には自分の志望校対策をしてもらえる〇〇コース(クラス)に席を確保しなければいけない。
③ その為には〇〇コース(クラス)を確保出来るだけの成績を塾の公開テストで獲得しなければならない。
塾によっては9月~11月の公開テスト(〇〇〇育成テスト、〇〇〇実践テストなど)でクラス編成がありますので親子共々この公開テストに神経質になり、必死になって公開テストに向けて勉強をする生徒が秋以降増えます。
が、実はこれが入試に大失敗する原因になりかねないということです。
結論から言えば
『秋以降、塾の〇〇コース(クラス)はどうでも良い』
ということです。
夏休み迄は、上位コース(クラス)を目指して学習することはモチベーションアップに繋がり、目標にもなり推奨します。
しかし秋以降は、〇〇コース(クラス)云々よりも
『如何に志望校に合格をするか』にベクトルを大きく向けることが大切なのです。
でも『塾の〇〇コース(クラス)に席を置かないと志望校対策をしてもらえないから・・・・』
と、コース(クラス)編成の重要性を唱えられる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、率直に言えば貴方の志望校対策を塾が完璧にすることは皆無に等しいと言うことです。(難関コース、貴方の通っている塾が看板にしている中学校を志望するなら多少は期待出来ますが)
塾の志望校対策は、同程度の偏差値の中学校の過去問を“部分的”に解いていく授業になります。
詳しく言えば、偏差値50~55のコース(クラス)に在席する生徒は、貴方の志望校の過去問を演習すると言うよりも、偏差値50~55の生徒が目指す様々な中学校の過去問を“部分的”に指導をしていく授業であると言うことです。
決して貴方の志望校の過去問“のみ”徹底的に指導をしてくれることはありません。
『志望校と同レベルの中学校の過去問演習を塾が指導をしてくれるなら十分!』
と判断される親御さんもいらっしゃるでしょう。
しかしその考えは甘く、これまでこの塾の対策で合格を逃す羽目になった生徒も少なくありません。
理由は
① 同レベルの中学校とは言っても各々の中学校で入試の出題傾向が全く違うからです。
詳しく言えば、例えば貴方の志望校A中学校では問題数は少ないが、試験内容の難易度が高く、時間をかけて思考力が問われる問題が出題される傾向が高い。
一方同レベルのB中学校では問題数は多いが、試験内容の難易度は平均的であり、解くスピードと正確性が合否を決める問題が主に出題される。
など、同レベルの中学校でも全く各々出題傾向に大きな差異があるということです。
A中学校を志望する生徒がB中学校の過去問演習をしていても、何も自分の志望校対策にも、合格を勝ち取る対策にもならないのです。
A中学校の対策には様々な難問を思考する忍耐力が必要ですし、B中学校の対策にはスピード感と正確性が必要です。
② 先述の通り、塾の志望校対策とは言っても、貴方の志望校の過去問を“全て”解説されることはほぼ無いからです。
塾の過去問対策の授業は“部分的”にしか貴方の志望校の過去問を演習、解説をしてもらえません。(難関中学校や塾の看板とする中学校は除く)
理由は〇〇コース(クラス)と言っても30名程在席する塾生各々志望校は千差万別であり、一人一人に合わせて対処することが不可能だからです。
本来過去問演習とは
① 試験時間を厳守して本番の気持ちで解けるところまで全て解いてみる
② 解けなかった問題、間違った問題を再度自分でやり直してみる
③ ②で分からなかった問題を塾講師に指導してもらい徹底的に理解する
④ この①~③の手順で志望校の過去問10年間分を解く
⑤ ①~④を3回繰り返す(理想は1回目:10月、2回目:12月、3回目:入試直前)
ことを意味します。
そして、過去問対策とは
・時間厳守で解くことで、志望校の試験の時間配分を自分で習慣付ける。
つまり、大問1には5分、大問2には10分など自分である程度目安をつける。
・過去問10年間分を解くことで、志望校の試験内容の傾向が分かる。
つまり、10年間分の過去問を吟味すると大まかに志望校の出題傾向が見えて来ますので、その単元を徹底的に演習する。
・過去問を3回繰り返すことで、志望校の試験内容や傾向、解法の特徴などが頭ではなく身体に染み付き、試験本番に「こんなはずではなかった」と言った失敗が避けられる。
ことを意味します。
しかし残念ながら、塾の志望校対策はせいぜい貴方の志望校の過去問1~2年分の1~2大問を演習し解説してもらえる程度で、上記のような演習、対策を熟すことは難しいのが現状です。
つまり、志望校に合格する為には
『塾の〇〇コース(クラス)に在席する』
『塾の〇〇コース(クラス)にさえ在席出来れば合格を勝ち取れる』
と言う概念は全く通用しません。
塾の〇〇コース(クラス)に在席すれば貴方の志望校で合格点が加算されるなら、大いに公開テストに力を入れて欲しいのですが、貴方の塾の成績など全く志望校の入試には関係ないのです。
更に危険なのは
塾によっては『〇〇〇判定テスト』と言った塾オリジナルの模試を実施します。
この模試は志望校の合格率を数値化し判定しますので生徒も親御さんもかなり神経質になり、模試の成績を上げる為に必死になって塾教材の勉強にばかり力を入れて学習している生徒です。
塾の模試はあくまでも“塾”の制作であり、貴方の志望校の試験は塾の制作では無いことを、しっかり念頭に入れて置きましょう。
塾のオリジナル模試は塾が企画した模試です。
志望校と出題傾向が違う問題を基準にして合格率を判定していても(目安にはなりますが・・)その判定の信憑性がどれだけあるか?は少し冷静に判断するようにしましょう。
つまり、過去問を解くと納得出来ると思いますが、過去問と塾の教材や模試では問題形式が違います。
出来る限り志望校の試験の問題形式に慣れることが、合格を勝ち取るには最重要です。
秋以降は志望校の過去問を手掛け徹底的に志望校対策に力を入れなければならないにも関わらず、いつまでも塾の教材や「〇〇〇判定テスト」に拘った学習を続け、過去問演習を軽視して年明けてから慌てて過去問に目を向けるようでは、とても合格を勝ち取ることは出来ません。
秋以降は公開テストから貴方の志望校の過去問演習、対策に大きくシフトして下さい。
塾の志望校対策とは言っても、貴方中心に塾は志望校対策をしてもらえません。
「塾の〇〇コース(クラス)に在席して、塾で志望校の過去問演習、対策をしてもらったら大丈夫だろう!」など過信するのはとても危険です。
先述の繰り返しになりますが、しっかり貴方の志望校対策は親御さんの協力のもと
① 志望校過去問10年間分を準備して、時間厳守の中解いていく。
② 解けなかった問題、間違った問題は解答を見ながら解き直しをする。
③ それでも分からなかった問題は塾講師に授業後質問する。
④ 過去問は1度ではなく少なくとも3回繰り返して(1回目は10月、2回目は12月、3回目は直前)解く
を塾に依存せず自分で進めていくことです。
秋以降、間違えてはいけないこと!
『塾の公開テストばかりに気を取られて、過去問演習、対策を疎かにしない!』
是非、参考にして下さい。