2026年版】中学受験の学習は教え方次第!思考力に雲泥の差が生じる




※この記事は、主に中学受験における算数・理科などの「理系思考力」に焦点を当てた内容です。

中学受験を目指す子どもたちは、多くの場合、小学4年生頃から中学受験専門の進学塾に通い始め、3年間ほどかけて受験に向けた学習を進めます。

大手進学塾をはじめとする中学受験塾では、長年の研究をもとに作られた教材とカリキュラムが用意され、受験指導の経験を積んだ講師が授業を行います。

中学受験の教材には、非常に優れたものがたくさんあります。

公式をただ覚えるのではなく、図や線分図を使って考えたり、身近な現象を題材にした問題を通して「なぜそうなるのか」を考えさせたり、小学生の段階から高度な数学的な考え方につながる内容を学習したりします。

KO-HEIでは、中学受験をする・しないに関わらず、こうした「自分の頭で考える学習」を小学生のうちに経験してほしいと思っています。

なぜなら、小学生の頃に身につけた「考える習慣」は、その後の中学・高校での数学や理科の学習にも大きく関わってくるからです。

中学受験算数で身につく力は、その後の数学学習につながる

中学受験算数で学ぶ内容には、中学・高校数学で学ぶ考え方につながっているものがたくさんあります。

例えば、「数列」「場合の数」「速さと比」などです。

ただし、ここで誤解しないで下さい。

中学受験算数は、高校数学をそのまま先取りする学習ではありません。

小学生が学ぶ算数と、高校生が学ぶ数学では、使う言葉も公式も異なります。

中学受験算数の目的は、高校数学の公式を小学生のうちに覚えさせることではありません。

小学生の段階で、数量の関係を見抜いたり、図や表を使って整理したり、規則性を見つけたりする経験を積むことです。

その経験が、結果として中学・高校で数学を学ぶときの土台になります。

つまり、繰り返しになりますが中学受験算数は高校数学の先取りではありません。

しかし、そこで身につけた「考え方」は、その後の数学学習につながっていくのです。

その違いを、「数列」の問題を例に見てみましょう。

例えば、

3、9、15、21、27……

という数列があったとします。

高校数学では、等差数列を

初項+公差×(n-1)

という一般項の公式を使って求めます。

一方、小学生は公式を知らなくても、同じ問題を考えることができます。

9-3=6
15-9=6
21-15=6

と考えれば、「6ずつ増えている」ことが分かります。

では20番目はどうなるでしょう。

1番目から20番目までには19個の「間」があります。

だから、

19×6=114

そして、3から始まっているので、

114+3=117

となります。

ここで大切なのは「117という答え」だけではありません。

なぜ19回増えるのか。
なぜ6を19回足すのか。
なぜ最後に3を足すのか。

この一つ一つを自分の頭で理解することです。

高校数学では、これが一般項の公式につながっていきます。

つまり、小学生の段階で「高校数学を先取りして公式を覚える」のではなく、後に公式として整理される数量の関係を、具体的に体験しているのです。

この経験がある子どもは、後に高校数学で数列を学習したときにも、「初めて見る公式」としてではなく、自分が以前から考えてきたことの延長として理解することができます。


「公式を知っている」と「考えられる」は同じではない
ここで注意したいことがあります。

中学受験算数には高度な公式や解法が登場します。

しかし、

「公式を知っている」=「思考力がある」

ではありません。

例えば、

「20番目だから、初項+公差×(20-1)です」

と答えられても、

「なぜ20-1なの?」

と聞かれたときに説明できなければ、その公式を本当に理解しているとは言えません。

KO-HEIでは、ここに中学受験算数の大きなポイントがあると思っています。

公式を覚えること自体が悪いわけではありません。

むしろ、理解した上で公式を使えば、計算を速く正確にするための強力な道具になります。

問題なのは、

「考える前に公式を探す」ことが習慣になってしまうこと

です。

「場合の数」でも、考え方の土台が育つ

例えば、次の2つの問題を考えてみましょう。

【小学5年生で学ぶ「場合の数」】

① A・B・C・D・E・Fの6人から、班長と副班長を1人ずつ選びます。何通りありますか?

② A・B・C・D・E・Fの6人から、日直を2人選びます。何通りありますか?

高校数学では、①は順列、②は組み合わせとして学習します。

しかし、小学生の段階では、まず実際に書き出してみることに意味があります。

①では、

Aを班長にしたら副班長は5人。

Bを班長にしても5人。

……と考えることができます。

一方、②では、

AとB
BとA

は「同じ2人」です。

ここを実際に樹形図などを書いて確かめてみる。

すると、

「同じ組み合わせを2回数えている!」

ということに子ども自身が気づきます。

この「気づき」が大切なのです。

高校数学では、やがて「組み合わせ」の公式を使うことになります。

しかし、その前に

「なぜ2で割るの?」

を実体験として理解しておけば、公式は単なる暗記ではなくなります。

「速さと比」も、公式より先に現象を考える

もう一つ、速さの問題を見てみましょう。

【小学6年生で学ぶ「速さと比」】

A君は毎朝同じ時刻に家を出て学校へ行きます。

分速90mで歩くと8時25分に着きますが、自転車に乗って分速300mで行くと8時11分に着きます。

A君が毎朝家を出る時刻は何時何分でしょう。

この問題を、中学生のように方程式を使って解くこともできます。

しかし、小学生には別の考え方があります。

まず、

歩き:自転車
90:300=3:10

です。

つまり、同じ1分間でも、

歩きは「3」進み、
自転車は「10」進む。

同じ距離を進むのであれば、かかる時間は反対になります。

歩き:自転車
=10:3

となります。

歩きと自転車では、かかる時間の差が

10-3=7

です。

実際の到着時刻の差は、

8時25分-8時11分=14分。

つまり、

「7」に当たる時間が14分。

だから「1」は2分。

歩きにかかった時間は「10」なので、

10×2=20分。

したがって、

8時25分の20分前、

8時5分

が答えになります。

ここでは、方程式を使っていません。

しかし、

「速さが違う」

「同じ距離なら時間は反対になる」

「比で考える」

「実際の時間差と結びつける」

という一連の思考をしています。

KO-HEIでは、この過程こそ小学生の算数で大切にしたいものだと考えています。

同じ問題でも、もっと自由に考えられる

この問題は、さらに別の考え方もできます。

「通学路の距離を自分で仮に決めてみよう」

と考えます。

例えば900mとします。

歩きなら、

900÷90=10分。

自転車なら、

900÷300=3分。

その差は7分です。

実際には14分の差があるので、

「距離は仮定した900mの2倍だ!」

と考えることができます。

つまり通学路は1800m。

歩きでは20分かかるので、家を出る時刻は8時5分です。

同じ問題でも、一つの公式だけに頼らず、いくつもの道筋から答えにたどり着くことができます。

このような経験を積むことで、

「問題には一つの解法しかない」

という考え方から離れ、

「どう考えたら分かるだろう?」

と発想できるようになります。

KO-HEIでは、この「どう考えたらいいだろう?」という姿勢こそが、将来の数学力につながると考えています。

先取り学習そのものが悪いわけではありません

ここで誤解しないでください。

中学生で学ぶ方程式を小学生が知っていること自体が悪いわけではありません。

先取り学習にもメリットはあります。

問題は、

先取りすることで、小学生の「考える時間」を奪ってしまわないか

ということです。

例えば、先ほどの速さの問題を、

「歩く時間を□分とすると……」

と方程式で解くことだけを繰り返してしまえば、小学生でも答えを出すことはできます。

しかし、

「歩くときと自転車では、何が違うのだろう?」
「同じ道なのだから、速さと時間にはどんな関係があるのだろう?」
「図にするとどう見えるだろう?」

と考える経験をしなければ、問題の中にある現象をイメージする力は育ちにくくなります。

先取りすることが悪いのではありません。

先取りする前に、まず自分で考える経験が十分にあること。

KO-HEIでは、ここが重要だと考えています。

算数のノートを見れば、学習方法が見えてくる

では、家庭では何を見ればよいのでしょうか。

時々お子さんの算数のノートを見てみて下さい。

例えば、

・公式ばかりが並んでいないか
・問題の現象を図にしているか
・線分図や表を書いているか
・必要に応じて棒人間などを描いているか
・途中で試行錯誤した跡があるか
・「なぜ?」を考えた形跡があるか

こうしたところを見るだけでも、その子がどのように問題を解いているのかが見えてきます。

算数のノートは、きれいに完成している必要はありません。

むしろ、

「ここが分からない」
「こうかな?」
「違った」
「じゃあ、こうしてみよう」

という跡が残っていることも大切です。

図を描いたり、消したり、書き直したりしながら考える。

その「試行錯誤」こそが、思考力を育てる学習になるからです。

「考える力」は、公式を減らせば身につくわけではない

もちろん、

「公式を使わないこと」

だけが目的ではありません。

公式を使った方が速く解ける問題もあります。

大切なのは、

「なぜその公式を使うのか」
「その公式は何を意味しているのか」
「公式を使わなくても考えられるか」

を理解していることです。

そして、十分に考えた後で、

「この考え方を公式にすると、こうなるんだ」

と結びつける。

そうすれば公式は「暗記するもの」ではなく、

自分の考えを短く表現してくれる便利な道具

になります。

同じ教材でも、教え方で差が生まれる

中学受験の教材には、非常に優れたものがたくさんあります。

しかし、どれだけ優れた教材であっても、

「答えを出すための手順」だけを覚える学習になってしまえば、本来教材に込められている「考えさせる仕組み」を十分に生かすことができません。

反対に、

「なぜ?」
「どうして?」
「図にしたらどうなる?」
「別の方法でもできる?」
「実際の現象をイメージしてみよう」

と問いかけながら学習すれば、同じ問題でも得られるものは大きく変わります。

だからKO-HEIでは、

「どの教材を使っているか」だけではなく、
「その教材をどのように学んでいるか」


が非常に重要だと考えています。

そして、中学受験で大切なのは算数だけではありません。

理科もまた、単に知識を覚えるだけではなく、知識を使って考える力が求められる教科です。

「理科は暗記科目だから、覚えれば大丈夫」

と思われることもありますが、中学受験の理科では、知識をもとにして現象を考えたり、実験結果を読み取ったり、初めて見る問題に対応したりする力も必要になります。

中学受験で、なぜ理科が重要なのか。

そして、なぜKO-HEIでは「理科こそ考える力を育てる教科の一つ」だと考えているのか。

こちらの記事で詳しく書いています。
中学受験の合否は理科で決まる!

小学生のうちに「考えること」を好きになってほしい

これからの時代、子どもたちはAIをはじめ、さまざまな便利な道具を使うようになります。

だからこそKO-HEIでは、

「答えを知っている子」ではなく、
「答えを導くために考えられる子」

を育てたいと思っています。

AIに質問すれば、答えは簡単に出てくるかもしれません。

しかし、

「そもそも何を質問すればいいのか?」
「その答えは本当に正しいのか?」
「別の考え方はないのか?」

を判断するには、自分自身の思考力が必要です。

ここには、これからのAI時代における大きな問題があります。

AIは誰でも使えるようになっていくのに、なぜ「AIを使うことで生まれる学力差」が起こるのでしょうか。

その理由については、こちらの記事で詳しく書いています。
AIが普及すればするほど学力差がついてしまう!

その土台になるのが、小学生の頃からの

「自分の頭で考える経験」

だと思っています。

そして、これからの時代に大切なのは、AIを単なる「便利な道具」として使うことではありません。

AIから答えをもらうのではなく、AIを自分の知恵として使えるようになること。

では、子どもたちはどうすればAIを「知恵」として使えるようになるのでしょうか。

そのことについて、こちらの記事で詳しく考えています。
AIを知恵として使える子にするにはどうすればいいのか!

だからこそKO-HEIでは、AI時代だからこそ小学生のうちから「自分で考える習慣」を身につけることが重要だと考えています。

中学受験の学習は「教え方」で変わる

塾に通っているから大丈夫。

有名な教材を使っているから大丈夫。

難しい公式を知っているから大丈夫。

KO-HEIでは、それだけではないと思っています。

大切なのは、

「その子が自分の頭で考える時間を持てているか」

です。

同じ教材を使っていても、

「公式を覚えて答えを出す」

のか、

「現象をイメージして、自分で解法を組み立てる」

のか。

その違いは、少しずつ積み重なっていきます。

そして、その積み重ねが中学・高校へ進んだときの数学や理科の学習にもつながっていくのです。

だからこそ、保護者の皆さんにも、時々お子さんのノートを見てほしいと思います。

「何問解いたか」だけではなく、

「どんなふうに考えているのか?」

を見てあげてください。

中学受験の学習で本当に身につけてほしいのは、合格するための解法テクニックだけではありません。

その先にある、

「自分の頭で考える力」

です。

同じ教材でも、教え方によって子どもの思考力には大きな差が生まれます。

だからKO-HEIでは、こう考えています。

「中学受験の学習は教え方次第。思考力に雲泥の差が生じる。」


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